【親子で読みたい】絵本を読んで振り返ろう!自分のこと・環境のこと

小学校高学年

絵本の世界には、さまざまな物語があります。

楽しいこと、悲しいこと、不思議なこと、思わず笑っちゃうこと・・・。

高学年の子どもたちには、じっくり考えたり、課題と向き合ったりできる絵本も読んでもらいたいですよね。

この記事では、親子で読んで考えたい、自分を見つめ直す絵本を紹介します。

お子さんの考えを広げ、深めるきっかけになるかもしれませんよ!

カッピー
カッピー

このブログでは、元小学校教諭の私が考えた「本を読んだ後にこんなお話をしてみては?」という提案をお話のタネとして紹介しています。

お話のタネが芽を出して、親子の会話の花がたくさん咲きますように!

こんなときにおすすめ

・「本当のことを言う」のはどういうことか考える絵本が読みたい

・環境問題について考えるきっかけになる絵本が知りたい

・心配性なわが子が安心できるような絵本が知りたい

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自分を見つめ直す絵本

小学校高学年になると、本を読むことで自分のことを振り返ったり、考えを広げたり、深めたりすることができます。

つまり、本を読むことが自分自身の言動を変えるきっかけになるということです。

たくさんの、そしてさまざまなジャンルの本を読んで、自分の世界を広げてほしいですよね。

とはいえ、児童書などの分厚い本を読むことにまだまだ抵抗がある子どももいます。

そんな子どもたちには、絵本がおすすめです。

今回紹介する絵本には、不安なことや環境のことなど、それぞれの主人公やストーリーに、テーマや課題があります

「楽しかったね~!めでたしめでたし」だけで終わらず、「自分はどうだろう?」と、自分自身を振り返ることができる絵本です。

そしてそのテーマや課題は、子どもたちはもちろん、大人にとっても身近に感じることばかりです。

親子で絵本を読んで、お互いの思いを伝え合い、考えを広げられるといいですね。

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絵本紹介&お話のタネ

本当のことだけ言うって決めたもん! 『ほんとうのことをいってもいいの?』

『ほんとうのことをいってもいいの?』
<パトリシア・C・マキサック 文/ジゼル・ポター 絵/ふくもとゆきこ 訳/BL出版 刊>
かんたん紹介

リビーは遊びに出かけたくて、ママに言われたことをやっていないのに「やった」と嘘をつきました

でも、その嘘はすぐにママに見破られてしまいます

ママに本当のことを打ち明けたリビーは、気持ちが軽くなりました。
そして、「これからは本当のことだけを言おう」と心に決めるのです。

翌日から、リビーは「本当のこと」を言うようになったのですが・・・

子どもも大人も、つい嘘をついてしまうことってありますよね。

リビーはこれが初めての嘘でした。

そして、嘘をつくことの苦しさを痛感し、本当のことだけを言おうと決めたのですが・・・

もし、あなたの友だちの服に穴が空いていることに、たくさんの人がいる前で気づいたら。

あなたはどうしますか?

もし、お子さんの友だちが「今日、宿題やってない」と話してきたら。

お子さんはそのことを先生に伝えるべきでしょうか?

カッピー
カッピー

リビーは次々と「本当のこと」を言って回ります。

そんなリビーに対して、周りにいた人たちはどんなことを感じたでしょう?

お話のタネ

「本当のこと」を言うのは、たしかに大切なことですよね。

でも、”もっと大切なこと”を心に置いて話さなければ、気づかない間に多くの人を傷つけてしまうこともあります。

私自身、本当のことを伝えたことで相手に迷惑をかけてしまった、という経験があります。

では、”本当のことを言うよりも、もっと大切なこと”とは、いったい何でしょう?

お子さんと一緒に、じっくり考えてみてください。

あなたにとってもお子さんにとっても、大切なことを見つめ直すきっかけになりますよ。

たった1枚捨てただけだったのに・・・ 『ポリぶくろ、1まい、すてた』

『ポリぶくろ、1まい、すてた』
<ミランダ・ポール 文/エリザベス・ズーノン 絵/藤田千枝 訳/さ・え・ら書房 刊>
かんたん紹介

ガンビアの小さな村で暮らすアイサトは、かごに果物を入れて運んでいます。
ある日、そのかごが壊れてしまいました
壊れたかごは役に立たないのでその場で地面に捨て、やがて土にかえります

そんなとき、アイサトはあるものを拾います。
初めて見たそれは、ポリぶくろでした。

アイサトはその日から、ポリぶくろを使って買い物に出かけるようになります。
やがてポリぶくろも破れてしまい、かごの時と同じように地面に捨てるのですが・・・

この絵本で描かれていることは実話で、アイサトも実在する女性です。

アイサトが捨てたかごは、自然にかえりました。

でも、ポリ袋は自然にはかえりません

そのことに気付かず、アイサトの村のみんながポリ袋を地面に捨て続けたら・・・?

カッピー
カッピー

最初は色とりどりのポリ袋を「きれい」と感じていたアイサト。

でも、地面に捨てられ、何十枚、何百枚と溜まっていくポリ袋を見ていると、もう「きれい」だとは感じなくなります

汚くなった道を歩かなくなり、次第にポリ袋の問題も頭から薄れていくアイサト。

しかし、そのポリ袋のせいで、村では大変なことが次々と起きていたのです・・・!

お話のタネ

これは、近年課題とされている「ポリ袋・プラスチック削減」「環境問題」について、親子で考えるのにふさわしい絵本です。

この機会に、ポリ袋・プラスチック削減や環境問題について、自分で調べて考えを深めるのもいいですね。

また、問題解決のためにアイサトがひらめいたアイデアにも注目です。

カッピー
カッピー

リサイクルが楽しくなるような、すてきなアイデアです。

絵本を読むと、あなたもお子さんもきっとやってみたくなりますよ!

「自分ならどんなアイデアが提案できるかな?」と考えてみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、その考えが世界を救うきっかけとなるかもしれませんよ!

なぜポリ袋・プラスチック削減の必要性があるのか。

自分たちにできることは何か。

この絵本を通してじっくり考え、親子で話し合ってみてください。

いつもあなたのそばにいるよ 『ひみつのビクビク』

『ひみつのビクビク』
<フランチェスカ・サンナ 作/なかがわちひろ 訳/廣済堂あかつき 刊>
かんたん紹介

ちいさなビクビクは、私だけのひみつの友だち。
いつもそばにいてくれます
ビクビクがいるから、私は強くなれる。

でも、この国に引っ越してきてから、ビクビクは大きくなった。
どんどん大きくなるビクビク
大きくなりすぎて、私は外に出られなくなり・・・

いつも自分のそばにいてくれる「ビクビク」。

ビクビクがいてくれるから勇気が出るし、頑張れるのですが・・・

大きくなったビクビクは、やがて私のことを離してくれなくなってしまいます

そのせいで、私にできることがどんどん減っていってしまうのです。

カッピー
カッピー

ちなみにこの「ビクビク」は、ペットや人や物などではありませんよ。

では「ビクビク」って、いったい何者・・・?

お話のタネ

私はこの絵本を読んで、自分のそばにもいつもビクビクがいること。

自分のビクビクも、日々大きくなったり小さくなったりしていること。

そして、きっと誰もがビクビクと一緒に過ごしているだろうということに気付くことができました。

お子さんが何か不安を抱えていたり、心配性だという方は、ぜひこの絵本を手に取ってみてください。

そして、どんなことが不安なのか、心配なのかを聞いてあげてください。

おうちの方にゆっくり話を聞いてもらえることが、子どもたちにとって一番安心できることです。

「何か不安なことがあったときは、この絵本を親子で読んでお話すればいい」と思えば、子どもたちはきっと安心して毎日が過ごせますよ。

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まとめ

親子で読んで考えたい、自分を見つめ直す絵本を紹介しました。

仕事や家事、育児など、お母さんもお父さんも日々忙しくされていることと思います。

ですが、ほんの少し時間をつくって、親子で絵本を読んで、

お互いに思っていることや、大事にしたいことなど、じっくり話し合ってみてはいかがでしょうか?

親子で絵本を読み、話し合うその時間は、きっとお子さんの心の成長につながりますよ。

〇●今回紹介した絵本●〇

◆『ほんとうのことをいってもいいの?』
 <パトリシア・C・マキサック 文/ジゼル・ポター 絵/ふくもとゆきこ 訳/BL出版 刊>

◆『ポリぶくろ、1まい、すてた』
 <ミランダ・ポール 文/エリザベス・ズーノン 絵/藤田千枝 訳/さ・え・ら書房 刊>

◆『ひみつのビクビク』
 <フランチェスカ・サンナ 作/なかがわちひろ 訳/廣済堂あかつき 刊>

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