新しい命との出会いの絵本 ~親子で話そう 妊娠・出産の日のこと~

0~5才

子どもがお腹の中に宿った日

そして、産まれた日

「もう何年も前のことなのに、つい昨日のように覚えている」という方もたくさんおられるのではないでしょうか。

では、その時のことをお子さんと一緒にお話したことはありますか?

この記事では、新しい命の誕生をえがいた絵本を3冊紹介します。

「改めて話すのはなんだか恥ずかしい」「話すきっかけがほしい」という方にぴったりな絵本です。

そして、お父さん・お母さんがあの日の気持ちを思い出すきっかけになる絵本ですよ。

カッピー
カッピー

このブログでは、元小学校教諭の私が考えた「本を読んだ後にこんなお話をしてみては?」という提案をお話のタネとして紹介しています。

お話のタネが芽を出して、親子の会話の花がたくさん咲きますように!

こんなときにおすすめ

・子どもが生まれたときのことを、子どもに話したい

・自分がお父さん・お母さんになったときの気持ちを子どもに伝えたい

・わが子を大切に思う気持ちを伝えたい

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絵本紹介&お話のタネ

お父さんは、いつお父さんになったの? 『おとうさんがおとうさんになった日』

『おとうさんがおとうさんになった日』
<長野ヒデ子 作/童心社 刊>
かんたん紹介

ある日、お兄ちゃんがお父さんにたずねます。

「お父さんは、いつお父さんになったの?
「お父さんは、どうしてお父さんになったってわかったの?
「お父さんは、赤ちゃんを産まないのに、どうしてそう思ったの?

「教えて教えて お父さんがお父さんになった日のこと」

この絵本は、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹の4人家族に、もう一人の家族が生まれるまでのことを描いています。

子どもたちに、2人が生まれた日のことを質問されるお父さん

あの日あの時のことを思い出しながら、優しく質問にこたえます。

やがてお母さんの陣痛が始まり・・・。

カッピー
カッピー

お母さん目線の絵本はよく見かけますが、この絵本ではお父さん目線でお話が進んでいきます。

お父さんのこたえの一つひとつが優しくて、あたたかくて、心にジーンときます

お話のタネ

私は子どもたちの質問の中で、「いつお父さんになったの?」という問いかけが印象的でした。

私が「いつお母さんになったの?」と聞かれたら、何と答えるかな?

そして、お母さんになったときの私の気持ちは・・・?

そんなことを考えながら、そしてわが子が生まれたときのことを思い出しながら、この絵本を楽しんでいます。

あなたもお子さんと一緒に絵本を読みながら、出産時のことをお話してみてください。

この絵本は、お父さんにもぜひ読んでもらいたい一冊です。

お子さんを授かったとき、そして生まれたときのお父さんの思いを、たくさん伝えてあげてくださいね。

うまれてきてくれたあなたへ 『おかあさんだもの』

『おかあさんだもの』
<サトシン 作/松成真理子 絵/アリス館 刊>
かんたん紹介

あなたのしあわせを ねがわずにいられない

あなたのうまれたひ けっしてわすれない

つらいことがあっても なきたいことがあっても あのひのことをおもいだせば だいじょうぶ

だって わたし あなたのおかあさんだもの

これは、大切なわが子が生まれるまで、そして生まれてからの、お母さんの気持ちを描いた絵本です。

お腹の中にいるわが子を思う気持ち。

いよいよ出産が近づいてきたときの気持ち。

そして、わが子が生まれたときの気持ち。

生まれてきてくれたわが子への気持ち。

そんな気持ちを描いた、お母さんの愛情あふれる絵本です。

カッピー
カッピー

言葉はもちろん、イラストにも優しさが感じられます

読み終わると心があたたかい気持ちで満たされますよ。

お話のタネ

どんなにつらいことがあっても、愛しいわが子を思えば頑張れる。

この絵本を読むたびに、わが子への愛しい思いに、涙が出ます。

そして、「この子のために頑張ろう」と、元気が出てきます。

ぜひ、絵本を読みながら、あなたのお子さんが生まれた日のことをお話してあげてください。

「こんな気持ちで待っていたんだよ」

「痛くてもあなたに会いたくて頑張ったんだよ」

「今も、これからも、ずっとずっと大好きだよ」

たくさんの気持ちを伝えてあげてください。

お子さんをぎゅっと抱きしめながら、心温まる時間を過ごしてくださいね。

お兄ちゃんになるって、どういうこと? 『ねぇ、しってる?』

『ねぇ、しってる?』
<かさいしんぺい 作/いせひでこ 絵/岩崎書店 刊>
かんたん紹介

けいたくんには、”そらさん”というぞうのぬいぐるみの友だちがいます。
毎日保育園から帰ってくると、そらさんとたくさんお話をします。

そんなけいたくんは、もうすぐお兄ちゃんになるのです。
お兄ちゃんになれるのが嬉しくて、けいたくんは一人で着替えたり、お母さんのお手伝いをしたりして、頑張ります。

そして、弟のゆうとくんが生まれます

でも、あんなに楽しみにしていたはずなのに・・・

お兄ちゃんになったけいたくんでしたが、不安でいっぱいになってしまいます。

「みんなぼくよりゆうとくんが大事なんだよ」

「ぼくはもう、お母さんの大事っ子じゃなくなったのかも

それを聞いたそらさんは、けいたくんが生まれた時のことを話し始め・・・というお話です。

カッピー
カッピー

不安でいっぱいなけいたくんの心の支えになってくれたのは、ずっとそばにいてくれたそらさんでした。

お話のタネ

きょうだいが生まれて、お兄ちゃん・お姉ちゃんが赤ちゃん返り・・・ということ、ありませんか?

もしくは、もうすぐ弟・妹が生まれるからと、不安に感じているお子さんもいるかもしれません。

中には表には出していないけど、心の底では寂しさを感じているお子さんもいるかもしれません。

そんなときにこそ読んでもらいたい一冊です。

ぜひお子さんと一緒に読んで、「あなたは大事っ子だよ」と、抱きしめてあげてください

きっとお子さんもホッとしたあたたかい気持ちで、新たな家族を迎えられますよ。

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まとめ

新しい命の誕生を描いた絵本を紹介しました。

愛しいわが子の誕生は、お父さん、お母さん、きょうだい・・・家族みんなにとって、かけがえのないことです。

そして、そのときにそれぞれが考えていたことも、感じたことも、たくさんあるはずです。

この絵本を手に取って、わが子が生まれたときのことを思い出しながら、あの日のことを親子でお話してみてくださいね。

〇●今回紹介した本●〇

◆『おとうさんがおとうさんになった日』
 <長野ヒデ子 作/童心社 刊>

◆『おかあさんだもの』
 <サトシン 作/松成真理子 絵/アリス館 刊>

◆『ねぇ、しってる?』
 <かさいしんぺい 作/いせひでこ 絵/岩崎書店 刊>

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