子どもがお腹の中に宿った日。
そして、産まれた日。
「もう何年も前のことなのに、つい昨日のように覚えている」という方もたくさんおられるのではないでしょうか。
では、その時のことをお子さんと一緒にお話したことはありますか?
この記事では、新しい命の誕生をえがいた絵本を3冊紹介します。
「改めて話すのはなんだか恥ずかしい」「話すきっかけがほしい」という方にぴったりな絵本です。
そして、お父さん・お母さんがあの日の気持ちを思い出すきっかけになる絵本ですよ。
![カッピー](http://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/ひよこアイコン2.png)
このブログでは、元小学校教諭の私が考えた「本を読んだ後にこんなお話をしてみては?」という提案をお話のタネとして紹介しています。
お話のタネが芽を出して、親子の会話の花がたくさん咲きますように!
・子どもが生まれたときのことを、子どもに話したい
・自分がお父さん・お母さんになったときの気持ちを子どもに伝えたい
・わが子を大切に思う気持ちを伝えたい
絵本紹介&お話のタネ
お父さんは、いつお父さんになったの? 『おとうさんがおとうさんになった日』
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/12-1-1-211x300.jpg)
<長野ヒデ子 作/童心社 刊>
ある日、お兄ちゃんがお父さんにたずねます。
「お父さんは、いつお父さんになったの?」
「お父さんは、どうしてお父さんになったってわかったの?」
「お父さんは、赤ちゃんを産まないのに、どうしてそう思ったの?」
「教えて教えて お父さんがお父さんになった日のこと」
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/12-1-1-1-300x197.jpg)
この絵本は、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、妹の4人家族に、もう一人の家族が生まれるまでのことを描いています。
子どもたちに、2人が生まれた日のことを質問されるお父さん。
あの日あの時のことを思い出しながら、優しく質問にこたえます。
やがてお母さんの陣痛が始まり・・・。
![カッピー](http://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/ひよこアイコン2.png)
お母さん目線の絵本はよく見かけますが、この絵本ではお父さん目線でお話が進んでいきます。
お父さんのこたえの一つひとつが優しくて、あたたかくて、心にジーンときます。
お話のタネ
私は子どもたちの質問の中で、「いつお父さんになったの?」という問いかけが印象的でした。
私が「いつお母さんになったの?」と聞かれたら、何と答えるかな?
そして、お母さんになったときの私の気持ちは・・・?
そんなことを考えながら、そしてわが子が生まれたときのことを思い出しながら、この絵本を楽しんでいます。
あなたもお子さんと一緒に絵本を読みながら、出産時のことをお話してみてください。
この絵本は、お父さんにもぜひ読んでもらいたい一冊です。
お子さんを授かったとき、そして生まれたときのお父さんの思いを、たくさん伝えてあげてくださいね。
うまれてきてくれたあなたへ 『おかあさんだもの』
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/02/12-2-220x300.jpg)
<サトシン 作/松成真理子 絵/アリス館 刊>
あなたのしあわせを ねがわずにいられない
あなたのうまれたひ けっしてわすれない
つらいことがあっても なきたいことがあっても あのひのことをおもいだせば だいじょうぶ
だって わたし あなたのおかあさんだもの
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/02/12-2-1-300x227.jpg)
これは、大切なわが子が生まれるまで、そして生まれてからの、お母さんの気持ちを描いた絵本です。
お腹の中にいるわが子を思う気持ち。
いよいよ出産が近づいてきたときの気持ち。
そして、わが子が生まれたときの気持ち。
生まれてきてくれたわが子への気持ち。
そんな気持ちを描いた、お母さんの愛情あふれる絵本です。
![カッピー](http://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/ひよこアイコン2.png)
言葉はもちろん、イラストにも優しさが感じられます。
読み終わると心があたたかい気持ちで満たされますよ。
お話のタネ
どんなにつらいことがあっても、愛しいわが子を思えば頑張れる。
この絵本を読むたびに、わが子への愛しい思いに、涙が出ます。
そして、「この子のために頑張ろう」と、元気が出てきます。
ぜひ、絵本を読みながら、あなたのお子さんが生まれた日のことをお話してあげてください。
「こんな気持ちで待っていたんだよ」
「痛くてもあなたに会いたくて頑張ったんだよ」
「今も、これからも、ずっとずっと大好きだよ」
たくさんの気持ちを伝えてあげてください。
お子さんをぎゅっと抱きしめながら、心温まる時間を過ごしてくださいね。
お兄ちゃんになるって、どういうこと? 『ねぇ、しってる?』
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/12-3-242x300.jpg)
<かさいしんぺい 作/いせひでこ 絵/岩崎書店 刊>
けいたくんには、”そらさん”というぞうのぬいぐるみの友だちがいます。
毎日保育園から帰ってくると、そらさんとたくさんお話をします。
そんなけいたくんは、もうすぐお兄ちゃんになるのです。
お兄ちゃんになれるのが嬉しくて、けいたくんは一人で着替えたり、お母さんのお手伝いをしたりして、頑張ります。
そして、弟のゆうとくんが生まれます。
でも、あんなに楽しみにしていたはずなのに・・・。
![](https://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/12-3-1-300x163.jpg)
お兄ちゃんになったけいたくんでしたが、不安でいっぱいになってしまいます。
「みんなぼくよりゆうとくんが大事なんだよ」
「ぼくはもう、お母さんの大事っ子じゃなくなったのかも」
それを聞いたそらさんは、けいたくんが生まれた時のことを話し始め・・・というお話です。
![カッピー](http://ahirunoasiato.com/wp-content/uploads/2023/01/ひよこアイコン2.png)
不安でいっぱいなけいたくんの心の支えになってくれたのは、ずっとそばにいてくれたそらさんでした。
お話のタネ
きょうだいが生まれて、お兄ちゃん・お姉ちゃんが赤ちゃん返り・・・ということ、ありませんか?
もしくは、もうすぐ弟・妹が生まれるからと、不安に感じているお子さんもいるかもしれません。
中には表には出していないけど、心の底では寂しさを感じているお子さんもいるかもしれません。
そんなときにこそ読んでもらいたい一冊です。
ぜひお子さんと一緒に読んで、「あなたは大事っ子だよ」と、抱きしめてあげてください。
きっとお子さんもホッとしたあたたかい気持ちで、新たな家族を迎えられますよ。
まとめ
新しい命の誕生を描いた絵本を紹介しました。
愛しいわが子の誕生は、お父さん、お母さん、きょうだい・・・家族みんなにとって、かけがえのないことです。
そして、そのときにそれぞれが考えていたことも、感じたことも、たくさんあるはずです。
この絵本を手に取って、わが子が生まれたときのことを思い出しながら、あの日のことを親子でお話してみてくださいね。
〇●今回紹介した本●〇
◆『おとうさんがおとうさんになった日』
<長野ヒデ子 作/童心社 刊>
◆『おかあさんだもの』
<サトシン 作/松成真理子 絵/アリス館 刊>
◆『ねぇ、しってる?』
<かさいしんぺい 作/いせひでこ 絵/岩崎書店 刊>
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