2023年の朝ドラ「らんまん」。
その主人公のモデルとなった人物、牧野富太郎のことを知っていますか?
この記事では、牧野富太郎唯一の絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』を紹介します。
朝ドラを見ている方はもちろん、見ていない方も、親子で楽しめる伝記絵本ですよ。
このブログでは、元小学校教諭の私が考えた「本を読んだ後にこんなことをお話してみては?」という提案をお話のタネとして紹介しています。
お話のタネが芽を出して、親子の会話の花がたくさん咲きますように!
・朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルとなった人物について知りたい
・牧野富太郎の生き方を描いた絵本を読みたい
・親子で楽しめる伝記絵本を読みたい
このブログでは、他にも実話をもとにした絵本を紹介しています。
よければこちらもチェックしてみてください。
牧野富太郎とは?
2023年の朝ドラ主人公のモデルとしても話題の牧田富太郎。
「朝ドラを見て初めて知り、興味をもった」という方も多いのではないでしょうか?
「日本植物学の父」とも呼ばれている、牧野富太郎。
幼いころから植物に興味をもち、植物のことを学び、知識を蓄えていきました。
その後、植物分類学の研究を続け、数多くの新種・新品種に命名するなど、日本植物分類学の基礎を築いた一人として知られています。
彼が刊行した『牧野日本植物図鑑』は、現在でも植物を愛し、研究する人々の中ではなくてはならない一冊として有名です。
牧野富太郎は植物の知識を広めるため、全国各地を回るなど、精力的に活動を続けました。
これらの活躍が認められ、1953年に東京都名誉都民、1957年には文化勲章を受賞しています。
そんな牧野富太郎の生き方や、熱い思いが描かれているのが、今回紹介する絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』です。
絵本『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』紹介
牧野富太郎の生き方や思いを描いた書籍は、他にもたくさん出版されています。
しかし、絵本はこの一冊のみです。
「児童書だと読みづらい」というお子さんも、児童書に比べると文字数も少ないので、読みやすくておすすめです。
優しくてあたたかみのあるイラストからは、牧野富太郎や登場する人々、そして植物の温かさを感じられます。
物語はもちろん、伝記絵本ならではの盛りだくさんなイラストにも注目して読んでもらいたいです。
あらすじ
江戸時代の終わりごろ。
今の高知県のある村に、牧野富太郎が生まれました。
ものごころがついたころから、草や木が大好きな男の子でした。
富太郎は、植物を見ている時間が一番幸せでした。
草木に触れていると、時間があっという間に過ぎてしまいます。
小学校に通い始めた富太郎は、教室につるされた博物図を見ることだけが楽しみでした。
そして、「いつか自分もこういうものをつくりたい」と思うようになりました。
そんな富太郎が18歳になったころ、師とも友人ともいえる人と出会うのです。
お話のタネ
ここからは、親子でたくさん話したい「お話のタネ」を紹介します。
絵本を通して、お子さんの思いをたくさん引き出したり、おうちの方の思いをたくさん伝えたり・・・
お話のタネから、会話の花がたくさん開きますように。
ポイント①
まずは絵本の内容にぴったりな、こんなお話のタネから。
草花は好きか。どんな草花が好きか。
このタネは、絵本を読む前にお話してもいいですね。
お子さんの興味を十分に引き出してから、絵本の世界を楽しむというのもおすすめです。
スマホやタブレットなどで写真を見たり、実際に公園に出かけて探してみたりするのも楽しめます。
おうちの方の好きな草花も、ぜひ教えてあげてくださいね。
ポイント②
ここからは絵本を読み終えてからのお話のタネです。
この絵本には、牧野富太郎の生き方が十二分につまっています。
彼が何を思い、何を大事にして生きてきたのかが伝わってきます。
そこで、こんなお話のタネ。
牧野富太郎の生き方を知って、どんなことを感じた・考えたか。
難しいことを話す必要はありません。
思ったことを素直に話し合ってみてくださいね。
「すごいと思った」なら、どんなところがすごいと感じたのか、少し聞いてみてください。
おうちの方がお子さんの思いをふくらませてあげられると良いですね。
ポイント③
牧野富太郎は、幼い頃からずっと植物が大好きで、生涯植物を追い続けました。
そこで、こんなお話のタネ。
自分なら、どんな「好き」を追い続けたいか。
苦しいこともたくさんあった牧野富太郎でしたが、植物への「好き」「知りたい」の気持ちをずっと忘れず生き続けました。
では、あなたのお子さんなら、どんな「好き」を追い続けてみたいと考えるでしょうか?
お子さんの思いをゆっくり聞いてみてください。
そして、今はまだ「そこまでの”好き”が見つからない」というお子さんもいるでしょう。
「自分の好きなこと」「将来の夢」が思い浮かばなくて悩んでいる子はたくさんいます。
あなたのお子さんも、もしかしたら不安な思いを抱えているかもしれません。
そんなお子さんには、「これからゆっくり探していけるといいね」と声をかけてあげてください。
そして、絵本を通して牧野富太郎の生き方を知り、「自分も何か見つけたい」という前向きな気持ちになれたなら、全力で応援してあげてくださいね。
まとめ
『牧田富太郎ものがたり 草木とみた夢』を紹介しました。
朝ドラをきっかけに興味をもった方はもちろん。
牧野富太郎のように、植物が大好きな方。
そして、これからの自分の生き方について考える子どもたちに、ぜひ読んでもらいたいです。
大人も子どもも楽しめる一冊ですよ。
また、先ほどもお話した通り、牧野富太郎の生き方を描いた書籍はたくさん出版されています。
児童書も数冊出版されているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
〇●今回紹介した本●〇
◆『牧野富太郎ものがたり 草木とみた夢』
<谷本雄治 文/大野八生 絵/出版ワークス 刊>
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