涼しさを感じたくなる、暑い夏。
「家で手軽に涼しさを感じる良い方法はないかな?」なんてお困りの方、おられませんか?
では、背筋がゾクッとするような絵本はいかがでしょうか?
この記事では、怖い話の絵本を紹介します。
小学生はもちろん、大人が読んでもゾクッとするような、怖い絵本ばかりですよ。
・怖い話の絵本が読みたい
・子どもが身近に感じる怖い話の絵本が読みたい
・薄暗い帰り道が思い浮かぶような、ゾクッとする絵本が読みたい
・驚きと恐怖の展開が待ち受ける怖い絵本が読みたい
絵本紹介
キミが嫌なものなら何でも…『たべてあげる』
ピーマンなんておいしくないし、大嫌い!
誰か代わりに食べてくれないかな~と、りょうたくんが考えていると…
「たべてあげる」
ふと見ると、コップの後ろから小さなりょうたくんがのぞいています。
そして、小さなりょうたくんは、りょうたくんのピーマンを代わりに食べてくれました。
りょうたくんはママにほめられて大喜び。
小さなりょうたくんも大喜び。
その日から、りょうたくんが嫌なものは何でも、小さなりょうたくんが食べてくれるようになったのですが…
一見「どこが怖い話なの?」と思ってしまうようなお話です。
でも、実はこの後、驚きの展開が待っているのです。
食育にもおすすめのこの絵本は全編ひらがな表記なので、低学年のお子さんも楽しめます。
ただ、あまりの怖さに震えてしまうかも⁉
お子さんの怖い話への耐性に合わせてあげてください。
好き嫌いが多いお子さんには、ぜひ読んでほしい一冊です。
きっと読み終えたら「嫌いなものも頑張って食べる!」と言ってくれますよ。
インパクトのあるイラストと、ホラー感のあるお話が、絶妙にマッチしています。
怖さの中にユニークさもあって、繰り返し読みたくなる、クセになっちゃう絵本です。
そこにいるのはだれ? 『ついてくる』
遊ぶのに夢中になっていたら、帰るのがすっかり遅くなってしまった。
日が沈んで、あたりは暗い。
早く帰らなくちゃ。
ひた、ひた、ひた…
誰かがあとをついてくる。
振り返ると、そこには…
「遊ぶのに夢中で、ついつい帰るのが遅くなっちゃった」
こんな経験、子どもも大人もあるのではないでしょうか?
日が暮れて、薄暗い道を一人で歩くと、かすかな物音も気になったりして…
なんだか怖い気持ちになりますよね。
普段通い慣れた道のはずなのに…
なんだか別の道に感じるような怖さがありますよね。
この絵本は、そんな心細さや怖さ、後ろを振り返るときのドキドキ感が味わえます。
文字は少なく、漢字も出てきません。
その文字の少なさがまた怖さや不気味さを引き出しているのです。
この絵本を読むと、もう暗い所で後ろを振り向けなくなるかも⁉
ぜひお子さんと一緒に、ハラハラドキドキなホラー感を味わってください。
よく見てみると? 『こっそりどこかに』
日暮れの町を走る、黄色いカッパを着た男の子。
あるものを拾いに行かなくちゃ、と急いでいます。
男の子は、日が暮れた薄暗い公園や橋、池など、いろんな場所を通っていきます。
…おや?
それぞれの場所をよく見てみると?
子どものころ、薄暗い帰り道になると、いつも通る場所でも見え方が違いませんでしたか?
電柱の影が人の影に見えたり、水たまりがおばけに見えたり。
誰もいないはずなのに、なんとなく気配を感じたり。
そんな怖い気持ちを表したような絵本です。
絵本に描かれたそれぞれの場所のイラストをよく見ると、そこには…
ひと昔前の街並みを描いたような懐かしさの中に、ゾクッとする怖さを感じる一冊です。
小学校低学年のお子さんには、もしかしたら少し怖いかもしれません。
でも、何度も繰り返し読めば読むほど味が出る絵本です。
驚きの結末にも注目ですよ。
わが家にお立ち寄りになりませんか? 『スパイダー屋敷の晩餐会』
『スパイダー屋敷の晩餐会』
<トニー・ディテルリッジ 作/メアリー・ハウイット 原詩/別所哲也 訳/文溪堂 刊>
「わが家の居間にお立ち寄りになりませんかな?」
「めずらしい品々をたくさんお目にかけましょう。」
蜘蛛の姿のスパイダーが、愛らしいお嬢さんのフライに声をかけます。
しかし、フライはきっぱり断ります。
実は「スパイダーの屋敷に関わると帰ってこられない」といった噂があったのです。
スパイダーは、あの手この手でフライに誘いをかけます。
それでも、フライは何を言っても断り続けるのです。
そんなフライの姿を見たスパイダーは…
スパイダーの誘いが何とも不気味です。
でも、「ちょっとだけなら…」と思わず言ってしまいそうな、甘い言葉を次々にかけてくるのです。
それでもフライはきっぱりと断り、帰ってしまいます。
さぁ、あなたがスパイダーならどうしますか?
あきらめますか?
それとも…?
この後のスパイダーの行動に、ゾクッとすること間違いなしです。
驚きと恐怖を感じる展開が待ち受けています。
そして、まさかの結末が⁉
あとがきには、スパイダーから読者に向けてのメッセージがあり、絵本の世界を存分に楽しむことができます。
子どもたちへの教訓ともなるような一冊です。
まとめ
怖い話の絵本を紹介しました。
ここで紹介した絵本は、「僕も、私も、そういうことある!」と、子どもたちが感じられるポイントがあるものばかりです。
だからこそ、より怖く感じて、絵本を楽しむことができます。
大人が読んでもゾクッとするのも、子どものころに同じような経験があるからかも⁉
怖い話が苦手なお子さんや、年齢が幼いお子さんは、怖すぎてトラウマになってしまわないよう、十分気をつけてあげてくださいね。
反対に、怖い話が大好きなお子さんにはぜひ読んでほしい絵本ばかりです。
夏の暑い日に、親子でゾクッと涼しさを感じてみては?
〇●今回紹介した本●〇
◆『たべてあげる』
<ふくべあきひろ 文/おおのこうへい 絵/教育画劇 刊>
◆『ついてくる』
<小川育 作・絵/教育画劇 刊>
◆『こっそりどこかに』
<軽部武弘 作/ロクリン社・長崎出版 刊>
◆『スパイダー屋敷の晩餐会』
<トニー・ディテルリッジ 作/メアリー・ハウイット 原詩/別所哲也 訳/文溪堂 刊>
怖い話のあとに、笑える絵本はいかがですか?
親子で絵本を読んで、たくさん笑っちゃいましょう!
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