愛しいわが子を授かった日のことを、覚えていますか?
そのときの気持ちを覚えていますか?
そして今、お子さんと一緒に過ごす時間に、「あなたが大切だよ」と伝えていますか?
この記事では、「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを伝える絵本を紹介します。
産まれてきた赤ちゃんや、大きく育ったお子さんにはもちろん。
胎教にもおすすめの絵本です。
お子さんの誕生日に、出産当時のことを思い返しながら読むのもおすすめです。
「生まれてきてくれてありがとう」と伝えながら読みたいですね。
わが子を抱きしめながら、きっと幸せいっぱいな絵本時間が過ごせますよ。
・わが子への愛しい思いを絵本を通して伝えたい
・子どもを授かったとき、そして生まれたときの思いを伝えたい
・胎教におすすめの絵本が知りたい
絵本紹介
早くあなたに会いたい 『みんなであなたをまっていた』
みんなであなたを待っていたとき
空気はすんで かがやいていました。
家族みんなで準備して、
もうすぐ産まれる?と心待ちにして・・・
うさぎの一家に、新しい家族がやってきます。
子どもたちも、お母さんと一緒にその日を心待ちにしています。
その姿を見ていると、新たな命の誕生は家族みんなにとって幸せで、待ち遠しいことなのだと、改めて感じることができます。
この絵本を通して、生まれてきてくれた愛しいわが子に、「あなたのことをみんなが待っていた」と、ぜひ伝えてみてください。
きっとその気持ちがお子さんに伝わり、あなたや家族みんなの愛情を目一杯感じることができますよ。
イラストにあたたかみがあり、うさぎたちの優しい表情も丁寧に描かれています。
読んでいるだけで心があたたかくなる一冊です。
私はわが子がお腹の中にいるときに、この絵本に出会いました。
お腹をさすりながらこの絵本を読むと、愛しい気持ちが高まり、わが子に会える日がより待ち遠しく感じました。
そして無事に生まれてきてくれたわが子にも、この絵本を読んでいます。
天使が届けてくれたものは? 『かみさまからのおくりもの』
赤ちゃんがうまれるとき
神様は一人ひとりの赤ちゃんに、おくりものをくださいます。
そして、そのおくりものは天使が運んできてくれます。
ある日、5人の赤ちゃんが生まれました。
さぁ、天使は5人それぞれにいったいどんなおくりものを届けてくれるのかな?
例えば、5人の赤ちゃんの中の「ほっぺの赤い赤ちゃん」に天使が届けてくれたおくりもの。
それは、「よく笑う」でした。
このように、それぞれの赤ちゃんに、すてきなおくりものが届けられていくのです。
子どもたち一人ひとりに、すてきな個性がある。
そんなことに気づかせてくれる絵本です。
作者のひぐちみちこさんは、自分の子をつい他の子と比べてしまい、怒ってばかりの日々を過ごしていたそうです。
しかしある日、「子どもを親や社会の気に入るように変えようとするのは大人の横暴で、子どもの本来持っている個性を壊してはいけない」と気づきます。
そうして作られたのが、この絵本だったそうです。
育児に悩んだとき。
わが子の個性の大切さを見つめ直したいとき。
優しい気持ちになりたいとき。
ぜひこの絵本をお子さんと一緒に手に取ってみてください。
あなたのお子さんには、どんなおくりものが届けられたのかな?
どんな表情も愛しいよ 『あなたがとってもかわいい』
赤ちゃんの顔。
いつでも、どんなときもかわいい。
ニコニコ、クー!、ファーン・・・
いろんな顔を見せてくれる、赤ちゃんのあなた。
そんなあなたが・・・
赤ちゃんって、まだお話はできなくても、いろんな表情を見せてくれますよね。
ニコニコ笑ったり、
クー!っと怒ったり、
ファーンとあくびをしたり・・・
そして、その一つひとつがとても愛しく感じられます。
作者はティラノサウルスシリーズなどの作品でも有名な、宮西達也さんです。
描かれているどの表情も、見ているだけでほほえましい気持ちになりますよ。
これから子育てが始まる方はもちろん。
わが子が大きくなったというお母さん・お父さんにもぜひ読んでいただきたいです。
きっと、「こんな頃もあったなぁ」と、懐かしい気持ちでいっぱいになりますよ。
そして、わが子のかわいさ・愛しさを改めて感じることができます。
この絵本を読むと、きっと「あなたがとってもかわいい」と、わが子をぎゅっと抱きしめたくなりますよ。
ぜひ親子で読んで、お子さんを優しく抱きしめてあげてくださいね。
番外編:あなたがいてくれるから頑張れる 『おかあさんはね、』
おかあさんはね、
あなたといっしょなら、
どんなことだってのりこえて
生きていけるって、おもったのよ。
【『おかあさんはね、』 見返しより抜粋】
これは、わが子がお腹に宿ったときから生まれるまでの、お母さんの思いを追った絵本です。
おかあさんはね、今までは泣き虫で、上手くいかないことは人のせいにばかりしてきた。
でも、あなたがお腹の中に宿ったときから、私は強くなった。
あなたを守っていくのは、私しかいないから。
・・・と、こんな場面から始まります。
その後も、つわりや発熱などを乗り越え、胎動を感じ、やがて陣痛をむかえ・・・
きっと多くのお母さんたちが経験したであろうことや、そのときの気持ちが描かれています。
私は妊娠中にこの絵本と出会い、読みながら涙が出ました。
お腹に宿ったわが子を愛しく思い、日々強く生きようと頑張る母の姿が、自分と重なったのです。
まだお子さんが小さい方はもちろん。
わが子が立派に成長し、大きくなったというお母さん・お父さんにもぜひ読んでいただきたいです。
そして、成長したお子さん自身にもぜひ読んでいただきたいです。
まとめ
「産まれてきてくれてありがとう」の気持ちを伝える絵本を紹介しました。
新しい家族が増えるって、とてもすてきなことですよね。
お腹の中にいる赤ちゃんに。
生まれてきてくれた赤ちゃんに。
そして、大きく育ってくれたわが子に。
その喜びの気持ちを、絵本を通して伝えてみませんか?
きっとお子さんも「自分を大切にしてくれている」と感じられて、親子で幸せな時間を過ごすことができますよ。
また、今回は「胎教にもおすすめ」の絵本としても紹介しています。
絵本を読んで心穏やかに過ごす時間は、母子どちらにとっても心地よい時間です。
お腹の中の赤ちゃんにも、穏やかに絵本を読んでくれるお母さんの声はきっと聞こえています。
愛しいわが子と過ごす時間に、絵本を読みながら「あなたが大切だよ」と、語りかけてくださいね。
〇●今回紹介した絵本●〇
◆『みんなであなたをまっていた』
<ジリアン・シールズ 文/アンナ・カリー 絵/松井るり子 訳/ほるぷ出版 刊>
◆『かみさまからのおくりもの』
<ひぐちみちこ 著/こぐま社 刊>
◆『あなたがとってもかわいい』
<宮西達也 作・絵/金の星社 刊>
◆『おかあさんはね、』
<村上淳子 文/森谷明子 絵/ポプラ社 刊>
コメント