ビジーボードとは、有効ボードやデザインボードなどに、子どもが興味のあるおもちゃなどを取りつけて遊ぶものです。
SNSでも手作りビジーボードがたくさん紹介されています。
手作りだと、お子さんの興味や好きなものを尊重して、自由に作ることができるのが良いですね。
そこで今回は、生後8か月の息子のために私が作ったビジーボードを紹介します。
材料はすべてダイソーでそろえました。
(一部自宅にあったものも使用しています)
作る上で気をつけたことや、子どものリアルな反応などもあわせて紹介します。
その後生後11か月に成長した息子の反応もあわせてお伝えします。
・ビジーボードを作ってみたい
・どんなことに気をつけて作れば良いか知りたい
・実際の費用や子どもの反応が知りたい
材料紹介
ボード本体
・デザインボード(300円商品)
・コーナーガード
・クッションテープ
ボードは、200円の少し小さめのサイズにしようかと悩みましたが、思い切って300円の大きめサイズにしました。
作り始めると「もっとつけてあげたい!」という気持ちになって、あっという間にボードはおもちゃでいっぱいになりました!
大きめサイズにして正解でした。
8か月の息子は何でも触り、「何でも口に入れたい!」という時期なので、安全性を第一に考慮してコーナーガードとクッションテープも使用しました。
おもちゃ
<一例>
・ウエットティッシュのふた
・リモコン、ライト
・電卓
・スプリングヘアゴム
・コンパクトミラー …など
息子が興味をもちそうなもの、いま好きなものなどを購入しました。
この中からピックアップして、ボードに取りつけます。
買ったもの全てはボードに入りきらず、いくつか余ってしまいましたが、家で遊ぶおもちゃにしました。
買い物に時間をかけると息子がぐずってしまうので、あらかじめ買いたいものの目星を付けて行きました。
取りつけに使用したもの
・強力両面テープ(白、黒)
・結束バンド
・目打ち
・はさみ
おもちゃは両面テープと結束バンドで取りつけました。
両面テープは白と黒を購入しましたが、今回は黒をメインに使用しました。
取りつけに使用するものは、見栄え的には透明のものなどを選ぶと良いのかもしれませんが、私はあえて色つきのものを選びました。
理由は、万が一外れたときに、テープやバンドの破片を見つけやすくするためです。
息子は何でも口に入れるので、もし透明なものを口に入れていたらこちらが見落としてしまう可能性があります。
なので、目立つように、濃い色がついたものを使用しました。
この他にも、自宅にあったヘアゴムも一部使用しています。
ヘアゴムも黒色を使用しました。
シリコン素材などではなく、シンプルなヘアゴムです。
ビジーボードを作ってみよう
作業スタート
材料がそろったので、作業に取り掛かります。
まずはボード作り。
完成したボードがこちらです。
ボードはブラウンとホワイトの裏表2色でしたが、クッションテープの色と合わせてホワイトにしました。
コーナーガードは、付属の両面テープでは若干取れやすいのが気になったので、このあと強力両面テープで補強しました。
ボードが完成したら、おもちゃの配置を考えます。
息子が寝ているうちに作りたかったのですが、眠りが浅い子なので断念…。
隣で一緒に遊びながら作りました。
おおまかにおもちゃの配置を考えつつ、ボードに取りつけるものを選びます。
全体像が決まったら、両面テープと結束バンドで固定します。
固定する前と後に、ボードと使用するすべてのおもちゃを赤ちゃん用除菌シートで拭きました。
完成後も衛生面を考慮して、定期的に拭いています。
ビジーボード完成
完成したものが、こちらです。
ゆったり遊んでほしかったので、おもちゃごとの間隔もやや広めにしました。
リモコンやボタン系は特に好きなので、触りやすいように手前に置いています。
また、少し隙間ができてしまった部分には、自宅にあったパンダのワッペン、リボン、キャスターを追加しました。
作る上で気をつけたこと
安全性
とにかく安全性については十分に気をつけました。
ボード作成については、先ほども紹介したとおり、コーナーガードとクッションテープを使用しました。
木の板なので、ささくれが刺さったり、ボードの角でけがをしたりしないようにするためです。
また、おもちゃを選ぶときには、万が一口に入っても安全なものを選びました。
パーツがバラバラになるもの、口の中や手指を切るおそれがあるもの、過多に着色料を使用しているもの…などは選んでいません。
本当は取り入れたいおもちゃもいくつかあったのですが、安全第一で除外しました。
カラーひもやリボンも、長すぎると手や首に巻きつくおそれがあるので、短めにしています。
手指を使った遊びができる
8か月の息子は、少しずつ手指の細かい動きができるようになってきたところです。
「つかむ」が「つまむ」になってきて、「指で押す」ができるようになってきて、その力加減も少しずつ強くなってきました。
そこで、もっと指先を使った遊びができるようになってほしいと思い、おもちゃを選びました。
今回のビジーボードの中では、電卓やリモコン、電気スイッチ、ウエットティッシュのフタなどが当てはまります。
リモコンや電気スイッチはまだ少し力が足りませんが、電卓はポチポチと押して楽しんでいます。
手指の感触が楽しめる
「カシャカシャ」「ツルツル」「でこぼこ」など、さまざまな感触が楽しめるようにおもちゃを選びました。
今回のビジーボードでは、洗顔ネット、シリコンモールド、プラスチックチェーンなどが当てはまります。
洗顔ネットは、以前ネットに入ったカラーボールを購入した際、ネットの感触が気に入った様子だったので、今回取り入れました。
息子はシリコンモールドの「プニプニ」した感触が一番のお気に入りのようで、いつも真っ先にさわっています。
手や指先の感触を楽しむことで、よりボードに興味をもってもらいたいと思い、いろんな感触のおもちゃを取り入れています。
子どもの反応は?
完成初日から数日間
完成後、初対面!食いつきは良い感じです。
でも、まだ遊び方がいまいちわからないのか、開始数分で終了…。
その後数日間、様子を見ながらボードを出してみますが、熱中度はいまいち。
触り始めても少ししか遊ばず、飽きて別の遊びを始めてしまいました。
隣でお手本を見せても、反応は薄く…
慣れるまで時間がかかるのかな?
そんな中でも、毎回必ず一番に触っていたのはシリコンモールドでした。
難しい操作がなく、ただ触って感触を楽しむものなので、わかりやすかったのかもしれません。
おそらく同じ理由で、プラスチックチェーンも反応がよかったです。
一週間後
あまり食いつきも良くないし、早々に飽きてしまっては困るので、2日ほどボードを隠しておきました。
ボード完成からちょうど一週間。2日ぶりにご対面!
今までの中で一番良い反応でした。
一人で遊ばせて様子を見ていましたが(邪魔にならないように、少し離れて見守ります)、なかなかの集中力!
今まで手をつけなかったおもちゃも、次々と手を伸ばして遊んでいました。
これまで全くさわりもしなかったリボンも、この日初めて引っ張って遊んでいました。
少し日にちを空けたのがよかったのかもしれません。
私が作ったビジーボードは壁に取りつけていないので、床に置いて遊ばせています。
視点が変わると新鮮に感じるのか、360度、いろんな方向からアプローチして遊んでいました。
その後も、ライオンのたてがみが回せるようになったり、電卓のボタンが押せるようになったりと、できることがどんどん増えています。
数か月後(生後11か月)
あっという間に大きくなった息子。
生後11か月になってもビジーボードはいまだに健在!すっかりお気に入りです。
一人遊びができる時間も、完成直後に比べるとかなり長くなりました。
最近ではこちらが渡すのではなく、自分からビジーボードを取りに行くようになりました。
作り手としては嬉しい限りです!
また、完成当時は自分では力不足で押せなかったライトのスイッチも、自分なりに押し方を考えたのか、今では全体重を上手にかけて押す方法を編み出し、遊んでいます。
その一方で、破壊されたものも…。
残念ながら、ウエットティッシュのフタが外れてしまいました。
大のお気に入りだったので、開けたり閉めたりしているうちに外れてしまいました。
簡単に外れるようなものではなかったのですが…すごい力です。
また、角のガードに使っていたコーナーガードも、取れてしまいました。
こちらはボードと粘着の相性が悪かったようです。
コーナーガードを使用せず、クッションテープを一周巻いても良かったかな…と思いました。
…と、こんな感じで、所々修繕は必要ではありますが、長く遊べるおもちゃとして活躍してくれています。
今後もまた新たなおもちゃと入れ替え、バージョンアップしながら、より長い期間楽しめるようにしたいと思っています。
手作りビジーボードのメリット・デメリット
ここで、実際にビジーボードを作ってみて、私が感じたメリット・デメリットをお話します。
メリット
作る側も遊ぶ側も楽しめる
今回やってみて、作った側の感想としては、「とにかく楽しい!」です。
何をおもちゃにしようか考えるのも、売り場に行って悩むのも、ボード作成も、完成後の子どもの反応も、もう何もかもが楽しかったです。
完成後最初のくいつきがいまいちだったときは焦りましたが…。
よく遊ぶようになったので、良かったです。
今では一人遊びもできるほどに楽しんで遊んでくれています。
子どもの好みや伸ばしたい力に合わせてカスタムできる
先ほどお話したように、今回私は手指を使った遊びと手指の感触を楽しむことができるおもちゃを選びました。
このように、お子さんの好みや伸ばしたい力に合わせて作ることができます。
「ボタンのつけ外し」「ひもを結ぶ・ほどく」など、お子さんに成長に合わせて作ることができるのもいいですね。
また、お子さんの好みの変化や成長に合わせて、おもちゃを取り換えることもできます。
既製品ではおもちゃを取り換えることはなかなか難しいので、何度でもリメイクできるのは手作りならではのメリットです。
デメリット
安全面での配慮が必須
もともと赤ちゃん向けのものではないので、安全の確認は必須です。
「誤飲」「口や手指のけが」「首に巻きつく」など、注意すべき点がたくさんあります。
万が一を想定しながらおもちゃを選ばなければいけない。
取りつける際にも十分配慮しなければいけない。
これら注意点を常に念頭に置かなければならないこと。
そして、おもちゃの故障がないか、定期的に点検・修理することも必要です。
同じ理由で、使えるおもちゃが限られてしまうという点もデメリットとして挙げられますね。
時間と手間を要する
手作りするということは、それだけ時間も手間もかかります。
子どものお世話をしながら…というのは、大変な場面もありました。
実際、私は買い出しに行くのもボード作成も、ずっと息子と一緒でした。
ぐずると中断しなければいけないこともあり、思うように作業が進まない時もありました。
安全性を確認しながら、時間と手間をかけながら…。
「それなら子ども向けのおもちゃ買った方が早くない?」という方もおられるかもしれませんね。
それでも、私個人的にはメリットの方が大きく感じました。
まとめ
手作りビジーボードを紹介しました。
ちなみに、今回作成にかかった費用は約1800円でした。
取りつけに必要な粘着テープなども購入したので、全部合わせるとこの金額になりました。
もちろん、同程度の値段、もしくはもう少し高めの値段にはなりますが、既製品のビジーボードも多数販売されています。
こちらはカバン式になっているので持ち運びが可能なので、外出の際にも活躍しそうです。
プレゼントに贈っても喜ばれそうですね。
でも、赤ちゃんってしっかり作りこまれた子ども向けのおもちゃよりも、リモコンやタッパーのような大人と同じものの方が喜んで遊びませんか?
そういった面でも、私は手作りして良かったと思っています。
今後も息子の成長や好みの変化に合わせて、リメイク&第2弾を作成する予定です。
お子さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、手作りビジーボードに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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