声に出して読みたい絵本 ~日本語の楽しさを味わおう~

小学校中学年

「声に出して読みたい日本語」という言葉、聞いたことありませんか?

たくさんの書籍が出版されていて、読んだことがあるという方もおられるのではないでしょうか。

では、「声に出して読みたい絵本」があるのはご存じでしょうか?

この記事では、声に出して日本語を楽しみたい絵本を紹介します。

さぁ、親子で大きな口を開けて読んでみましょう!

こんなときにおすすめ

・親子で声を出して絵本を読みたい

・日本語の美しさを楽しく感じたい

・四字熟語が楽しく学べる絵本を読みたい

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朝から元気に!声に出して読んでみよう

声に出して読みたい本は、その名の通り、大きな声で元気に読みたい本です。

では、どの時間帯に読むのがおすすめか?

ズバリ、です!

朝から大きく口を動かし、しっかり声を出すことで、元気に一日のスタートが切れます。

カッピー
カッピー

実際に、小学校でも朝の時間にクラス全員で詩を読む活動をしているところもあります。

朝から声を出すと頭がすっきりするので、その後の授業も集中して頑張れます。

朝は苦手で、眠くてぼんやりしている・・・という子もたくさんいますよね。

そんなお子さんにこそ、元気に声を出して、目も体も頭もすっきり目覚めてもらいたいです。

とはいえ、わざわざ紙に書き出したり、大きく書いて壁に貼ったりするのは手間もかかるし大変ですよね。

だから絵本がおすすめなのです!

カッピー
カッピー

絵本なら、忙しい朝でもパッと開いて読むことができます

その日の気分で読むものを変えることもできるので、飽きることなく楽しめます。

手軽に始められることで毎日続けることができ、習慣化が期待できます。

今回紹介する3冊は、それぞれに特徴があります。

・1冊の中にたくさんのお話が収録されているもの

・1冊の中に一つのお話が描かれているもの

・1冊の中にあいうえおをもとにした詩が書かれているもの

お子さんの好みに合ったものから始めてみてくださいね。

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絵本紹介&オススメポイント

日本語の美しさを楽しもう 『子ども版 声に出して読みたい日本語』

『子ども版 声に出して読みたい日本語 第1巻 宮沢賢治』
<齋藤孝 編/下田昌克 絵/草思社 刊>

これは『声に出して読みたい日本語』の子ども版としてつくられた絵本です。

シリーズ化されていて、全12巻発行されています。

編者は「にほんごであそぼ」の監修者でもある齋藤孝さんです。

ここで紹介するのは第1巻で、宮沢賢治の11作品を楽しむことができます。

では、第1巻で楽しめる作品の一例を紹介します。

・『風の又三郎』

・『雨ニモマケズ』

・『銀河鉄道の夜』

・『どんぐりと山猫』

・『セロ弾きのゴーシュ』

カッピー
カッピー

作品全文ではなく、有名な箇所や、声に出してリズムが楽しめる箇所がピックアップされています。

声に出して、体でリズムを感じながら、日本語の楽しさ・美しさが感じられるような絵本です。

また、言葉だけではなく、宮沢賢治の作品をかわいらしく、そして美しく表現したイラストも描かれています。

イラストがあることで、より楽しみながらページをめくったり、声に出したりすることができます。

日本語を楽しめることはもちろん、宮沢賢治の作品に触れ、興味をもつきっかけにもなる一冊です。

四字熟語が好きになる!使いたくなる! 『えんにち奇想天外』

『声にだすことばえほん えんにち奇想天外』
<齋藤孝 文/つちだのぶこ 絵/ほるぷ出版 刊

この絵本は、声に出したい四字熟語が次々登場します。

ただ四字熟語がずらっと並んでいるわけではありません。

物語の中にたくさんの四字熟語が登場するのです。

縁日に出かけたきょうだいとおじいちゃん。

お面がほしい妹が「どれにしようか悩んじゃう」と困っていると

優柔不断だなー」「取捨選択じゃぞ」と、お兄ちゃんとおじいちゃんに言われます。

そんなおじいちゃんは「きんぎょをみんな一網打尽じゃ!」と金魚すくいに夢中で・・・

と、このようにお話の中にちりばめられた四字熟語を、声に出して楽しむ絵本です。

カッピー
カッピー

この絵本の作者は、先ほどの絵本の編者として紹介した齋藤孝さんです。

あとがきには「親子で読むときには、何度か読み聞かせをしてあげた後で、四字熟語の部分はお子さんが大きな声に出して言うようにしてみてもらえるとうれしい」と書かれています。

四字熟語を「勉強する」となるとハードルが高く感じますが、「絵本で読み聞かせ」となると、お子さんもきっと楽しめますよ。

漢字が苦手というお子さんに、漢字や熟語に興味をもってもらうきっかけにもなる一冊です。

また、この絵本はシリーズ化されていて、「寿限無」や「走れメロス」などの名作も楽しむことができます。

言葉が楽しいと感じられるよう、親子で大きな声で絵本を楽しんでください。

あめんぼあかいなあいうえお 『五十音』

『五十音』
<北原白秋 詩/高畠純 絵/光村教育図書 刊>

この絵本は、1922年に刊行された北原白秋の童謡集『祭の笛』より、「五十音」という作品を現代仮名遣いに直し、一部改変を加えたものです。

北原白秋といえば、「この道」や「待ちぼうけ」、「あめふり」など、たくさんの童謡や詩を書いたことでも有名です。

その作品は、言葉の美しさやリズムの楽しさが感じられ、耳に残るものばかりです。

カッピー
カッピー

この本の「五十音」も、始まりのフレーズを聞くと「知ってる!」という方がたくさんおられるのではないでしょうか?

あめんぼ あかいな あいうえお

うきもに こえびも およいでる

かきのき くりのき かきくけこ

きつつき こつこつ かれけやき…

さぁ、この続きは知っていますか?

ことばと一緒に描かれている楽しいイラストにも注目です。

おうちで親子でお口の体操!

リズムよく、元気いっぱい楽しんでくださいね。

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まとめ

声に出して読みたい絵本を紹介しました。

ちなみに、今回紹介した絵本に登場する『雨ニモマケズ』は、過去に担任した子どもたちと一緒に暗唱して楽しんでいました。

私自身、子どもたちにお手本としてサプライズ発表するために、まずは自分が覚えようと何度も声に出していました。

声に出していると、リズム感や言葉の意味が楽しく感じられるようになってきて、ワクワクしながら暗唱したことを今でも覚えています。

大人も夢中になって声に出したり、覚えたりできるのは、日本語の楽しさ・美しさを体で感じているからなのでしょうね。

さぁ、親子で一緒に日本語の楽しさを感じながら、声に出して読んでみましょう。

〇●今回紹介した本●〇

◆『子ども版 声に出して読みたい日本語 第1巻 宮沢賢治
 <齋藤孝 編/下田昌克 絵/草思社 刊>

◆『声にだすことばえほん えんにち奇想天外』
 <齋藤孝 文/つちだのぶこ 絵/ほるぷ出版 刊>

◆『五十音』
 <北原白秋 詩/高畠純 絵/光村教育図書 刊>

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