【小学生におすすめ】字のない絵本4選 ~親子で物語を想像しよう~

小学校中学年

楽しいお話、悲しいお話、ワクワクするお話・・・

さまざまなストーリーが展開する絵本の世界。

そんな絵本の中に、字のない絵本があるって、知っていますか?

この記事で紹介する絵本には、字が一切出てきません。

絵だけで語られた絵本です。

どんな物語なのか、登場人物たちはどんなことを話しているのか・・・

親子でお話を想像しながら楽しめる絵本を、4冊紹介します。

カッピー
カッピー

このブログでは、元小学校教諭の私が考えた「本を読んだ後にこんなことをお話してみては?」という提案をお話のタネとして紹介しています。

お話のタネが芽を出して、親子の会話の花がたくさん咲きますように!

こんなときにおすすめ

・小学生におすすめの、字のない絵本を探している

・子どもが想像をふくらませて読めるような絵本を探している

・親子でたくさんお話しながら絵本を読みたい

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絵本紹介

うらがえしにしてみたら? 『インサイド アウトサイド』

『インサイド アウトサイド』
<アンヌ=マルゴ・ラムシュタイン、マティアス・アレギ 作/ほるぷ出版 刊>
【写真引用:ほるぷ出版

題名の通り、物事の中と外、表と裏をあらわした絵本です。

鳥の卵の中と外

洞窟の中の中と外

潜水艦の中の中と外

・・・など、さまざまな物事の中と外の世界が描かれています。

作者はフランス人のアーティスト。

色鮮やかなイラストは、見ているだけでワクワクする気持ちが高まってきます。

お話のタネ

ページをめくるたびに

「これは何の内側なのかな?」

「この外側はどうなっているのかな?」

という想像が膨らみます。

カッピー
カッピー

中と外を見比べて物語を想像するもよし。

片面を隠して何が描かれているか想像するもよし。

楽しみ方もさまざまです。

あなたとお子さん次第で、絵本の楽しみ方も、そこに描かれた世界観も、どんどん広がります。

親子で一緒に、想像力を存分にふくらませて楽しんでくださいね。

ある雨の日のできごと 『かさ』

『かさ』
<太田 大八 作・絵/文研出版 刊>
【写真引用:文研出版

ある雨の日のこと。

赤い傘をさした女の子が、お父さんを迎えに行くことになりました。

その道中で、いったいどんなことが起きるのか?

女の子はどんな表情で、どんなことを考えているのか?

文字は一切出てきません。

色は墨色と赤色の2色だけ。

さぁ、あなたはどんな物語を想像しますか?

お話のタネ

字を使わずに描かれていることで、女の子のさまざまな思いが想像できます。

「お父さんを迎えに行く」という役目を任された、責任感。

駅に着くまでの景色や出来事を楽しむ、ワクワク感。

「もうすぐお父さんに会える」という、嬉しさ。

無事に迎えに行けたらほめてもらえるかな…という、期待。

カッピー
カッピー

中には女の子の表情が見えない場面もあります。

表情が見えないからこそ、さまざまな想像がふくらみますね。

ぜひ、お子さんと一緒に、女の子の思いをたくさん考えながら楽しんでください。

もしかしたら、絵本を開くたびに物語が変化するかもしれませんね。

『木のうた』

『木のうた』
<イエラ・マリ作/ほるぷ出版 刊>
【写真引用:ほるぷ出版

この絵本には題名のとおり、大きな木が出てきます。

その大きな木は動くことなく、ページを進めてもずっと同じ場所にあります。

でも、その木の葉や周りの様子が変化していくのです。

時の流れを感じ、四季折々の変化を感じることができる絵本です。

美しい色使いで表現されたイラストが、字のない物語の世界を楽しませてくれます。

お話のタネ

木の変化に注目するのはもちろん。

木の周りに登場する動物たちの変化にもぜひ注目してください。

「どうしてここにいるのかな?」

「何をしているのかな?」

たくさんお話しながら想像してみてください。

また、四季折々の変化とともに見せてくれる動物たちの様子の変化にも、理由があります。

カッピー
カッピー

絵本を通して、自然の移り変わりや動物たちの暮らしを知ることができるのも、この絵本のオススメポイントです。

一本の木を見つめる世界には、いったいどんな物語が広がっているのか?

親子でその世界観を楽しんでください。

『ジャーニー』

『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』
<アーロン・ベッカー 作/講談社 刊>

主人公の女の子は、ある一本のマーカーを手にします。

そのマーカーは、描いたものが実物に変化するという、不思議なものでした。

そのマーカーで描いた扉を開くと、新たな世界が待っていたのです。

カッピー
カッピー

絵本に描かれたイラストがとても細やかで美しいです。

見ている私たちも冒険しているような気持ちになれます。

文字がないからこそ楽しめる、冒険の世界。

あなたならどんな物語を描きますか?

お話のタネ

ワクワクする場面はもちろん。

「どうなっちゃうの?」とハラハラする場面もあります。

そんなとき、もしもあなたとお子さんが主人公なら、マーカーで何を描きますか?

そして、描いたものを使ってどんな物語を展開しますか?

たくさん想像して、お話してみてください。

実際にマーカーを手にして絵を描きながら楽しむと、より絵本の世界に入り込めるかもしれませんね。

この絵本はシリーズ化されていて、次回作に続く終わり方になっています。

続きが気になる方、もっと冒険したい方は、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ

字のない絵本を紹介しました。

字のない絵本は想像をふくらませながら読むことができます。

お子さんはもちろん、大人が見ても、ハッとした発見があったり、癒されたり、楽しかったり…。

さまざまな思いをもちながら、絵本を楽しめます。

ぜひ手に取って、お子さんと一緒に、オリジナルストーリーをつくってみてください。

あなたとお子さんのそれぞれがストーリーをつくり、お互いに伝え合うのも楽しめそうですね。

また、字がないので「読書が苦手」「文字を追うのが苦手」というお子さんにもおすすめです。

お子さんとたくさんお話しながら、絵本の世界を楽しんでくださいね。

〇●今回紹介した本●〇

◆『インサイド アウトサイド』
 <アンヌ=マルゴ・ラムシュタイン、マティアス・アレギ 作/ほるぷ出版 刊>

◆『かさ』
 <太田 大八 作・絵/文研出版 刊>

◆『木のうた』
 <イエラ・マリ作/ほるぷ出版 刊>

◆『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』
 <アーロン・ベッカー 作/講談社 刊>

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